久しぶりにブログを更新します。
大学のクラスメイトゆうこ氏が鳥取県でミニシアター(映画館)をやっていて、「夜明けのすべて」という映画の上映と、監督の三宅唱さん・編集の大川景子さんのトークイベントがあるというので行ってきました。
3月頭に「ツバメ」というアニメの制作が終わったあと、フラフラしながら東京で見に行った「夜明けのすべて」。月経前症候群(PMS)とパニック症をそれぞれに抱えた二人の人物を中心に、かれらが働く会社やその周辺との関わりを描いた作品です。映画のなかの人物誰もがそれぞれに動きまわり、お互いを見守り、映像のうえでの動き(左から右に動くとかそういう動作)と、人間関係のうえでの動き(仲よくなる、失敗する、気にかける、とか?)がことこまかに映されています。おだやかにすごく難しいことをやっているという印象を受けました。
自信のなさからか、求められなくても職場に何度もさしいれのお菓子を持って行ってしまう主人公の藤沢さんに、先輩の女性がさらっと言うセリフが好きです。曰く「いいのに〜、こういうの決まりになっちゃうとよくないから•••、でも私ここの大福大好きよ、ありがとね」(セリフはうろ覚え)
少し前にやっていた映画「窓ぎわのトットちゃん」でも、電車の車両が運ばれてくる朝、道のまんなかに立って待つトットちゃんの手をとってくいっと道の脇に寄せてあげる同級生の描写があってそこでもヨヨヨとなりました。どちらも、映画の中ではすぐに過ぎる短さで表現されているところがぐっとくるのでしょう。
「夜明けのすべて」を見ると「優しさ」という言葉がまず思いつきますが、「優しい」だけで表したくない、映像作品としての光と動きの凄さがつまった映画でもありました。
トークイベントで三宅監督は「身体(しんたい)」という言葉をよく使っていて、それは「こうきたら次これが見たい」という鑑賞者の「身体」でもあれば、俳優がここに立ってこういうセリフを言う時たとえばどうしても「この姿勢では無理」となる「身体」であったりして、制作のいろんな段階で身体の志向に沿うよう努めているようでした。
ぜんぜん関係ない話になります。3泊4日で滞在した最後の日にかにっこ館という施設に行きました。カニ🦀をメインに据えつつ、エビだったりウーパールーパーだったりもいる中規模の水族館。カニの生態がいろいろとややこしいのと、館の人の熱意が展示の文字量となって現れていて、カニたちのためにうす暗くされている館内でややこしい生態の生き物についての文字をそれなりの量読んでぐったりしました。しかしヒラメに餌をやれたり(有料)、カニクイズが点在していたり工夫が凝らされていて、もう一度行ってみたい場所となりました。あとロゴマークのカニのイラストが秀逸なのでぜひ見てください。
友人のゆうこ氏は大学時代から独自の雰囲気をもっている人(なんとつまらない形容でしょうか、一つも満足できない!けど他に思い浮かばないからそのまま行こう)で、鳥取で映画館を始めたと聞いたとき、一つも驚かなかったし最高では〜?と思った。
ひさしぶりにブログを書いたら疲れた。最近は言葉で何か表現すると途端に違和感を感じ違うだろと思うが、書きはじめたらやめることが「ただできないだけ」の性分であるので、書き終わりはするのでした。
また3年くらい更新しないかもしれないですな。