先日あった結婚式の披露宴の話をしましょう。
披露宴のまえの神前式から行きました。
そういうのは私の人生ではまだ2回目。

そもそも神前式というのが何なのかよくわからないまま参加しましたが
なんでも神様の前で誓いをたてるとかなんとかそういう感じの儀式みたいです。
神社の境内の中でとりおこなわれているのを
席数の都合でわたしは外の賽銭箱のあたりからながめました。
印象的だったのは新郎新婦のうしろ姿。
新婦の白無垢は、頭のかぶりものがでかくて独特なフォルムです。
着物もフトンみたいにぶあつくて、非日常感がありました。
新郎は現実にいて、新婦はなんか別の次元にいるみたいだった。
きっとそういう設定だ。
新郎の紋付袴はカチーンとした形をしていて鋭くて
なんとなく前に出る決意のようなものを感じる形状。
とか考える私はきっと少数派だ。

新婦の頭のでっかいかぶりものの穴から
ちょっとだけ顔がみえてかわいかった。
主張は激しいのに肝心なところはあまり見せないというのが
世の白無垢というもののコンセプトなのか。
大昔からみんなこれを着て結婚しまくってきたんだなあ。
神社だけど指輪の交換とかをして
記念撮影して神前式はおわり。
つづいて披露宴。
わたしはラーウーと受付をしました。

行きのタクシーでしきりにご祝儀泥棒の心配をしていたラーウー。
盗られなくてよかったね。
披露宴は料亭の大宴会場みたいなところで行われました。
企画盛りだくさんで豪華な感じ。

冒頭に私の作ったアニメ(↑画像参照)が流れたことで、
のっけから会場全体をぽかーんとした空気がつつんでいました。
それに続き、
ちょっとオーバーな司会の女性、
どんどん出てくるおいしい食事、
えらい人の長いあいさつ、
料理長のあいさつ、
はしゃぐ子供たち、
なだめる大人、
いろいろな要素が乱立し会場はカオスに。
そんな折に投入された、
大学のクラスメイトうっしーによる、
新婦の人となりを紹介するパフォーマンスが抜群に破壊的でした。
森高千里の往年の名曲をもじった替え歌、
「まりのがオバサンになったら」を
数々の証拠写真のスライドとともに披露するというもの。

まりのって新婦のことね。
うっしーは森高千里的な衣装(頭につけるでっかいリボンとか)に身を包み、
広い会場を、偉い人とかいっぱい来てるあの広い会場を
はだしで駆け抜けつつ震える声で歌い上げていました。
会場は寝込みをおそわれたみたいに盛り上がりました。

「まりのがオバサンになったら」の歌詞の中に
「♪いつも舌を出してピース」という
新婦が写真にうつる際の謎の習慣に触れたくだりがあり、
同時に新婦が舌を出してピースしてる写真の数々が大画面に映し出されたことにより
その後、会場で記念写真を撮るときにはみんなみんな舌を出してピースしてました。
流行の生まれた瞬間を見た。
「わたし、ムーブメントをつくった」
とうっしーが言ってた。
そしてお客さんの人気者になってた。
おつかれさま!
と、いうふうに
伝統と破壊の15分交代(?)をくりかえしていくうちに
いろんな予測不可能なパワーが入りくんで
披露宴のカオスぶりは高まるとこまで高まり、
そして
新婦からのお母さんへの手紙と
新郎の締めのあいさつにより
急激にクールダウンされました。
(プログラムを非難してるわけではありません。わたし泣いたし)
日本の宴ってすごいな。
日本以外の宴を知らないけど。
どうがんばってもみんなかっこつかない感じでカオスで総合的には微笑ましい。
日本人でよかったかも。
錯覚か?
そして
場の集中力のほとんどぜんぶが新郎新婦の2人に注がれているのが感じられた。
主役がいるというのはこういうことであるなあ
と学習しました
そして私と同い年ながらにその集中力の的になってる新婦をすごいと思った。
結婚式にはなにかあるぜ。
というところでオシマイ。