
ゲイだとカミングアウトしはじめて、
気づいたら5年たっていました。
2005年のゴールデンウィーク明けからなので丸5年だ。
5周年です。
5年たったけど慣れないことは多い。
どういうふうにそこにいればいいのか!?
会社で私の扱い方に人が戸惑っている一瞬、
というのに出くわすことがたまにあります。
男として扱えばいいのか?
女として扱えばいいのか?
私もはっきり自分のあり方を男女のどちらかには決められないので、
(きっと一生決められない)
周りは余計に決められないのだと思います。
集団の中では
役割や扱い方を性別で決めることが多く、
ゲイだとあまりそれにあてはまらないことがあり
そんな時みんなが(私も含めて)少しチュウチョする、
という現象がおこります。

「仕事をする場所で、
カミングアウトをする必要があるの?」
と言われたこともあって、
迷惑になるのかなー?とすこし考えましたが
私にとっては性別を表明するのと同じことなので
基本、仕事でしかお会いしないような人にも
話の流れが向いたら言うようにしています。
その方が私としては自然に仕事ができるからです。
ただ、
人によって考え方が様々である分野なので、
カミングアウトすることが
なにかしらの引き金になるかもしれない、
ということは忘れません。
カミングアウトすることが
周囲の人に罪悪感をおこさせたり
ただただ疑問を持たせたり
無鉄砲な憧れをよびよせたり
うすい警戒心を持たせたり。
そういう変化を招く「かもしれない」けど
自分の居心地をよくするためにカミングアウトをする、
という心づもりでいます。

カミングアウト…
やけに文章にカミングアウトカミングアウトカミングアウトと
書いておりますが…
カミングアウトすることは
やはり私にとって居心地をよくするための
前向きな手段です。
(書いていてだんだん確信してきた)
だからといって安易に人には勧められないけど。
(身を置く環境によっては大変なことにもなりえるので)
5年の間、
カミングアウトしはじめたことを後悔することは
ほーとーんーどありませんでした。
くよくよしがちな私にはこんなの他にないことです。
書きたくなったので書きますが
カミングアウトして一番よかったことは
好きな何かのことを
「~が好きだ」と声に出して言えるようになったことです。
人でも物でもなんでもかんでも
「これが好き」と人に言えることは幸せだ。
カミングアウトする前は言えなかった。
好きなフリも嫌いなフリもつらい。
(じゃあ今好きなフリも嫌いなフリも全くすることはないのか、
というとそうではありませんが)

だからやっぱり「私ゲイなんです」
と自分から言うことをやめられない。
そうそう「私は決してやめません!」という、
固い決意のもとという感じより
「やめられない…。こっちの方がイイから…」
という感じ。
良さを知ってしまったからには…、という感じ。
5年たちました。
すごいことのような気もするけどそうでもない気もする。
でも自分がゲイだと意識することは日常において多いから、
まだまだ特殊な状況ではあるのだろう。
続けるしか私には能がない〜!
関係あるようでない話ですが
先週の火曜日に新宿二丁目で「女装市」というイベントがありました。
女装に使うアイテムのフリーマーケットのようなものだそうで
行きたかったのですが、
あいにく会社が忙しくなって叶いませんでした。
横幅の広いこの足に合うヒールが欲しかった!!
無念!

写真のセレクトには何の意図もありません。