2017年をふりかえりました。
「びじゅチューン!」は4年めになって、見ている人も最初からすると入れ替わったのかなという印象があります。もちろん以前から見てくれている方もたくさん。「この子がお腹にいる時から聞いてて、その子がもう3歳です」と教えてくれる親子のファンの方にイベントで会うことも少なくありません。
「初期の作品がよかった」と書かれてることも多くてUJIUJIすることがありますが、毎回「どうにかいいの作ったぞ〜」と思えるものが1年間できました。アニメでも曲でも、あと作業の進め方についても、毎回ちょっとずつ挑戦したり良くなるように調整していて、それを淡々と続けられたのは幸せなことだと思います。スタッフの方とのチームワークにも磨きがかかりました。
毎月、「びじゅチューン!」と同じタイミングでしめきりがくる毎日小学生新聞の連載「美術でござる」も20回を超えました!うれしい〜。サイズが小さいとはいえ、新聞の見開きを美術のまんがで満たす作業は毎回大変ですが、こちらも面白い仕事です。アニメと違って絵が動かないので、一コマの絵を描き込むことができ(私のアニメでは動かすために絵を簡略化しないといけないので)、それが楽しい&しんどい。
あと、まんがの中で美術作品を絵に描き起こす作業が多いのですが、改めて描こうとすると「ほうほう、こうなっていたのか!ここがこうつながって…!ここにこんな人が描かれているとは!」など発見することや参考になることが多く、「ウチ、いま美術に育てられてる!」と思います。小学生向けの媒体で月1回の連載なので、読んでくれてる人がどう思っているのか反応が掴みにくいのは悩みどころだけどシャドウボクシングのようにやっております(編集部への感想のおたより待ってます〜)。
余談だけど、まんがを描くときは”漫画家気分”を盛り上げるためにEテレの「漫勉」という番組の録画したやつをよく流します。いろんな漫画家の方がまんがを描いているところを定点カメラで観察する番組なのですが、それぞれの工夫とかこだわりが発揮される場面を見ると元気が出て、「しっかり描かねば〜!」と思えます。萩尾望都さんと、清水玲子さんと、伊藤潤二さんの回がリピート多め。
夏には兵庫県県立美術館で個展をしました。わたしの出身地で展覧会ができて嬉しかった。関西のゆるいようなゆるくないような空気感のなかで、準備ができて助かりました。東京はとても好きなんだけど、ちょっと気をつけていないと暗くなっていきがちであるからなあ(ず〜っと一人で作品を作っていると、作品自体はゆるめなのに思考が暗くなるのです)。暗いのが悪いのではないか。生活に否定的で、全てが面倒くさくなっていくのがよくない。でも個展の準備期間はせっせと料理をして、そうならないように気をつけましたがね!(せいろで野菜と鶏肉を蒸してただけ)
そういえば改めて「関西弁が好きかも!」と気づきました。特に小学生とかお子さま勢が話す関西弁かわいい。お子さまは何ゆっててもだいたいかわいいけど。関西弁のアニメとか作ってみたいなあ。
2月に大学のときのいわゆる恩師が亡くなって、生活の中でも自分の内面でもどうすることもできなかったので、少し(?)作品に先生の要素を入れました。先生は喜んでくれると思うけどわからない。
「やる気あり美」は3年め。2017年は自分がメインの作品をつくるよりも、他のメンバーのサポートとか宣伝役?をした一年でした。独特のもどかしさはあるんだけど、「集団の目的のために、何でもいいからできることをする」という過程は、ふだん一人で作品を作ることの多い私にとってとても大事なものです。
「やる気あり美」という人物がいるとしたら、2017年は強化合宿をしてオーディションで役を勝ち取ったみたいな年だったのではないでしょうか。ちがうかな。ちがうかも。ちがいました。
2018年はサポートしつつもやる気あり美の作品をつくりたいなあ。
そうだ、2017年は初めてPerfumeに関係する仕事ができたエポックメイキング?な年でもありました。週刊ビッグコミックスピリッツでのPerfume特集にイラストを載せていただいたのです。嬉しかった。アニメにできたらいいのになあ。いつか会えたらいいな。
毎年クリスマスとか年末になると「なんか盛り上げねば!」という謎の意識が芽生えるのですが、2017年は「ピジョ子の新曲」という作品を自分の公式サイトにアップしました。音だけの作品です。FMのラジオ局J-WAVEで流すラジオCMを作る仕事をして、それが楽しかったのでそのCMに出て来た鳩のキャラクターを主人公にしたストーリーを作りました。。
2010年〜2011年ごろ?に作った「SFの魔女」という作品があるのですが、地味な作品の割に「あれがすきです」と言ってくれる方がまあまあいるので(いるのですよ)、あの作品にあるような雰囲気のものを作りたいと思い作りました。まだ作っている途中なので「作りきること」をがんばります。私の変わっていくとこと同じ部分との両方を楽しんでもらいたい。
2017年は仕事での移動が本当に多い年でした。日本全国に行くことができました。行ったことない地域に行けるのは面白いんだけど、行った先でいろんなファンの方々に会えるのは嬉しいんだけど、ちょっと多すぎたかな〜と思わなくもありません。移動すると疲れるので作業ができなくなるのです。人の多い品川駅や渋谷駅を通るともう眠くなるのでした。私には優しいんだけど、スタッフの人にけっこう厳しいファンの方の姿を目にして、やだなあと思うことが少しあったりもしました。イベントがお客さんにとっての非日常で、楽しみにしてきてくれていて、ちょっと主張が強くなっちゃったり、すこしだけ欲が出ちゃったりするのはとても分かるんだけど。
呼んでもらえたならその機会は大事にして、でも作業をする時間をいちばんに2018年は考えたいと思います。びじゅチューン!のイベントでスタッフの方々とあちこち行ってサイン&握手会っていうやつとかミニコンサートをするのは楽しいので悩みどころ!
イベントやらインタビューやらいろいろなことをやっていると、勉強になるけど同時に「作品つくるのが結局一番だいじ〜〜」という内面の声(CV : 思いつかなかった)が聞こえてくるような2017年でした。作品を作ったからいろんなことができるようになったわけだし、2018年も作ることを中心に置いて動かさず、作るためにイベントをしてファンの方に会い、取材も受けるなら受けようと思っています。あ、ラジオは好きだから出れるなら出たい。
心の向くことしかできない!
というのを実感した年でした。
「びじゅチューン!」は4年めになって、見ている人も最初からすると入れ替わったのかなという印象があります。もちろん以前から見てくれている方もたくさん。「この子がお腹にいる時から聞いてて、その子がもう3歳です」と教えてくれる親子のファンの方にイベントで会うことも少なくありません。
「初期の作品がよかった」と書かれてることも多くてUJIUJIすることがありますが、毎回「どうにかいいの作ったぞ〜」と思えるものが1年間できました。アニメでも曲でも、あと作業の進め方についても、毎回ちょっとずつ挑戦したり良くなるように調整していて、それを淡々と続けられたのは幸せなことだと思います。スタッフの方とのチームワークにも磨きがかかりました。
毎月、「びじゅチューン!」と同じタイミングでしめきりがくる毎日小学生新聞の連載「美術でござる」も20回を超えました!うれしい〜。サイズが小さいとはいえ、新聞の見開きを美術のまんがで満たす作業は毎回大変ですが、こちらも面白い仕事です。アニメと違って絵が動かないので、一コマの絵を描き込むことができ(私のアニメでは動かすために絵を簡略化しないといけないので)、それが楽しい&しんどい。
あと、まんがの中で美術作品を絵に描き起こす作業が多いのですが、改めて描こうとすると「ほうほう、こうなっていたのか!ここがこうつながって…!ここにこんな人が描かれているとは!」など発見することや参考になることが多く、「ウチ、いま美術に育てられてる!」と思います。小学生向けの媒体で月1回の連載なので、読んでくれてる人がどう思っているのか反応が掴みにくいのは悩みどころだけどシャドウボクシングのようにやっております(編集部への感想のおたより待ってます〜)。
余談だけど、まんがを描くときは”漫画家気分”を盛り上げるためにEテレの「漫勉」という番組の録画したやつをよく流します。いろんな漫画家の方がまんがを描いているところを定点カメラで観察する番組なのですが、それぞれの工夫とかこだわりが発揮される場面を見ると元気が出て、「しっかり描かねば〜!」と思えます。萩尾望都さんと、清水玲子さんと、伊藤潤二さんの回がリピート多め。
夏には兵庫県県立美術館で個展をしました。わたしの出身地で展覧会ができて嬉しかった。関西のゆるいようなゆるくないような空気感のなかで、準備ができて助かりました。東京はとても好きなんだけど、ちょっと気をつけていないと暗くなっていきがちであるからなあ(ず〜っと一人で作品を作っていると、作品自体はゆるめなのに思考が暗くなるのです)。暗いのが悪いのではないか。生活に否定的で、全てが面倒くさくなっていくのがよくない。でも個展の準備期間はせっせと料理をして、そうならないように気をつけましたがね!(せいろで野菜と鶏肉を蒸してただけ)
そういえば改めて「関西弁が好きかも!」と気づきました。特に小学生とかお子さま勢が話す関西弁かわいい。お子さまは何ゆっててもだいたいかわいいけど。関西弁のアニメとか作ってみたいなあ。
2月に大学のときのいわゆる恩師が亡くなって、生活の中でも自分の内面でもどうすることもできなかったので、少し(?)作品に先生の要素を入れました。先生は喜んでくれると思うけどわからない。
「やる気あり美」は3年め。2017年は自分がメインの作品をつくるよりも、他のメンバーのサポートとか宣伝役?をした一年でした。独特のもどかしさはあるんだけど、「集団の目的のために、何でもいいからできることをする」という過程は、ふだん一人で作品を作ることの多い私にとってとても大事なものです。
「やる気あり美」という人物がいるとしたら、2017年は強化合宿をしてオーディションで役を勝ち取ったみたいな年だったのではないでしょうか。ちがうかな。ちがうかも。ちがいました。
2018年はサポートしつつもやる気あり美の作品をつくりたいなあ。
そうだ、2017年は初めてPerfumeに関係する仕事ができたエポックメイキング?な年でもありました。週刊ビッグコミックスピリッツでのPerfume特集にイラストを載せていただいたのです。嬉しかった。アニメにできたらいいのになあ。いつか会えたらいいな。
毎年クリスマスとか年末になると「なんか盛り上げねば!」という謎の意識が芽生えるのですが、2017年は「ピジョ子の新曲」という作品を自分の公式サイトにアップしました。音だけの作品です。FMのラジオ局J-WAVEで流すラジオCMを作る仕事をして、それが楽しかったのでそのCMに出て来た鳩のキャラクターを主人公にしたストーリーを作りました。。
2010年〜2011年ごろ?に作った「SFの魔女」という作品があるのですが、地味な作品の割に「あれがすきです」と言ってくれる方がまあまあいるので(いるのですよ)、あの作品にあるような雰囲気のものを作りたいと思い作りました。まだ作っている途中なので「作りきること」をがんばります。私の変わっていくとこと同じ部分との両方を楽しんでもらいたい。
2017年は仕事での移動が本当に多い年でした。日本全国に行くことができました。行ったことない地域に行けるのは面白いんだけど、行った先でいろんなファンの方々に会えるのは嬉しいんだけど、ちょっと多すぎたかな〜と思わなくもありません。移動すると疲れるので作業ができなくなるのです。人の多い品川駅や渋谷駅を通るともう眠くなるのでした。私には優しいんだけど、スタッフの人にけっこう厳しいファンの方の姿を目にして、やだなあと思うことが少しあったりもしました。イベントがお客さんにとっての非日常で、楽しみにしてきてくれていて、ちょっと主張が強くなっちゃったり、すこしだけ欲が出ちゃったりするのはとても分かるんだけど。
呼んでもらえたならその機会は大事にして、でも作業をする時間をいちばんに2018年は考えたいと思います。びじゅチューン!のイベントでスタッフの方々とあちこち行ってサイン&握手会っていうやつとかミニコンサートをするのは楽しいので悩みどころ!
イベントやらインタビューやらいろいろなことをやっていると、勉強になるけど同時に「作品つくるのが結局一番だいじ〜〜」という内面の声(CV : 思いつかなかった)が聞こえてくるような2017年でした。作品を作ったからいろんなことができるようになったわけだし、2018年も作ることを中心に置いて動かさず、作るためにイベントをしてファンの方に会い、取材も受けるなら受けようと思っています。あ、ラジオは好きだから出れるなら出たい。
心の向くことしかできない!
というのを実感した年でした。