
「びじゅチューン!」は2013年度に6本分のテスト放送をし、2014年度の4月からレギュラー放送が始まりました。最初は年間16本、3年めからは年間12本つまり月に1本のペースで新作を放送するというかんじで続いています。それが2021年1月末の放送で100曲めに。
しかし100曲をめざして作ってきたわけではなく、しかも紹介されてる美術作品からしたら「へ〜誰?」という感じだと思うので、番組と私は淡々と進んでいます。「美術作品を紹介する5分の番組」として、できるだけ淡々としていたいと思ってもいます。でも同時に100という数字を祝いたい〜!という山に向かって叫ぶような思いもあり、「祝100曲リクエストスペシャル」と題した特別番組をつくってもらえることになりました。これを書いている2021年1月2日に放送されます(書いている時点ではまだ放送前)。
ごらんになりましたか〜?
視聴者からのリクエストを郵便で募集して、1通を1票とカウントしたランキングをつくり、そのTOP10を紹介しながらこれまでの「びじゅチューン!」について話をする、という内容の番組になりました。ちなみに、1通に複数のリクエスト曲が書かれている場合は、最初に書かれた1曲にしぼりカウント。ただし、パパはこれ、長女はこれ、次女はこれ、と複数の人のリクエスト曲が1通にまとめて書かれている場合は、それらすべてを有効票としてカウントしました。10位が3曲あったり5位が2曲あったり同着の曲が多かったので、みんな迷ったんだろうなということが想像されました(実際「迷いました」と書いている人もすごく多かった)。
集まった手紙は400通ちょっとで、これが多いのか少ないのかなんとも言えませんが、ひとつひとつの熱意のつよさにクラクラするお手紙の数々でした。ぜんぶ読みましたよ〜(事実!)。

そして番組では聞き役として漫才コンビ・ナイツの土屋伸之さんをお招きし、ラジオ番組のような雰囲気でトークをしていただきました。なぜ土屋さんにお願いしたかと言いますと、番組を見ておられることをいくつかの機会で知ったからです。このスペシャル番組はファンの人とお祝いをする時間でもあるので、MCも少しでも番組を好きでいてくれる方がいいなと思いました。それが実際にそうなってよかった。打ち合わせと撮影で、ご一緒した時間は数時間ほどでしたが、土屋さんは役割に徹してくださり、番組のこともよく見てくださっているのが分かってありがたかったです。オファーの後で知っていただくのももちろんありがたいですが、オファーする前から生活のなかに「びじゅチューン!」が「入ってた」というその事実の貴重さにおののくのでした。ヒエ〜〜

でもそうして重大だ〜とか考えていると動けなくなってしまうし、知らんがな〜とも思うし、根本的に何かが変わるためには20年くらいかかるかもしれないし、でもこの番組を20年も続けるのは難しい(ほんとに大変だから〜)し、いまは淡々と続けていきたいと思います。それが100曲時点の気持ち。
いま101曲めと102曲めの歌を作っているところです!