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ペネロペの星 きれい penerop963.exblog.jp

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これは井上涼のブログです


by PeNeRoPe963_frien

小芝居の夜がどういうのだったか




こんばんは
まだまだ個展の話でひっぱるわけです。


小芝居の夜がどういうのだったか_d0151007_2102139.jpg



個展2日目に「小芝居の夜」というイベントがありました。
展示した映像作品の上映会だったのですが、
作品の上映の合間にわたしが小芝居をするというおまけがありました。

人類の大多数が見逃したようなので、
ここに台本を記載します。

(ビデオでおさえるの忘れていました。)



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(舞台中央に井上)


「こんにちは わたしはOL。
 お昼休みを利用して
 世界のどこかに散らばっているという
 名作の数々をさがしています」

(もっているノートに目をやる)
「それにしても このノート。
 言いたいことがぜんぶ書いてあるわ。
 なんてすばらしいの。
 手放せない。」

(井上、舞台上でくるりと回転)

「さて、今日は品川にやってきました。
 天気がいいから
 うっかり社内履きのスリッパで出て来てしまった」
((スリッパを強調)

(驚いた表情で、舞台に向かって左側の床をみる)

「まあ!
 こんなところに、崖が・・・!
 すごい絶壁・・・
 そして、深い谷をはさんだ向かい側の、
 これまた切り立った崖の上に、
 ごらんください!
 名作がありました!」
(舞台上に置いてあるタマゴをゆびさす)

「あの卵を割ると名作が見れます。
 こうなったら崖をとびこえなければなりません。
 運良く社内履きのスリッパで出て来てよかった。
 このスリッパなら崖をとびこえられます。」

(井上すたすたと舞台向かって左側に移動)

「渡れたわ」

(卵を手にとり舞台中央に動く井上)
「これが、ひとつめの名作です。
それでは一緒に見てみましょう。」

(井上、卵を手にしゃがみ、
 卵を床にコンコンとあてながら)

「コンコン、コーンコン
 おねがいしまーす」


(井上、舞台からはける)



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小芝居の夜がどういうのだったか_d0151007_21265761.jpg

作品「デビュー」上映



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(井上、舞台にもどる)
(舞台中央に卵を置く)


「ふう
 名作だった。名作だったわ。
 では、次の名作をさがしましょう。」

(くるりと回転する井上)
「品川の、海の近くまでやってきました。
 会社に近いので、
 知っている社員の人に会いそうでやだわ。」

(遠くを見て何かに気付くそぶり)
「あ、言ってるそばから、社長。
 社長が通りかかりました!
 社長、おつかれさまです!」
(かけよった風)

(小首をかしげながら)

「きょうはワンちゃん、
 20匹ぐらいお連れになってるのかしら?
 当たり?
 私、目がいいから!」

「そうだ」
(ポケットから何か出す風)
「きのう
 ネクタイをお忘れでしたよ?
 はいこれ」
(手渡す風)
「気をつけないと、こういうところからバレるんですよ?」

(急に天井を見上げ)
「あれ!?」

(遠くの方をみながら)
「社長が急に翼をはやして、飛んで行ってしまった」
(目で追う風)
「すごいスピード・・・」

「ほんと、お金持ちのすることって、分からない。」

(社長のいたであろう場所を見つめて)
「そして、社長の立っていた所には
 ふたつめの名作が!!」

(しゃがんで卵を手に取り)
「私、とうとう社長のことは愛せなかったけど
 この名作のことは、
 随分と好きになれそうだわ。 
 ありがとう社長。」

(卵を床にコンコン当てながら)
「コンコン、コーンコン
 おねがいしまーす」


(井上、舞台からはける)



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小芝居の夜がどういうのだったか_d0151007_21272484.jpg

作品「SUNVISTA」上映



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(井上、舞台にもどる)
(舞台中央のスピーカーの上に卵を置く)

(ナレーターとして)

「OLが名作の余韻にひたっている頃、
 会社ではオツボネが業を煮やしていました」

(くるりと回転)

(舞台中央に立ち)

「あの子ったら
 一体いつまでお昼休みのつもりなのかしら!
 もう夕方よ!?
 あの子が席にいない時間にさえも
 会社は数千億というお金を支払っているというのに!
 まったく・・・」

(舞台向かって左側に顔を向け)
「ところであなた聞いた?
 社長って、ロボットらしいわよ!
 ロボット。
 ほんとよ!?
 ほんとほんと!
 ほんとなんだってば!
 だって、私見たもん」
(急に勢い削がれて)
「何をって、そんなこと言えないけどさー」

(客席側に顔をむけ)
「あー、もうやだ。
 お昼休みに行って帰ってこない新人と、
 ロボットの社長・・・。
 頭がいたーい」

(くるりと回転)

(ナレーターとして)
「そのころ
 OLは三つめの名作をさがしあてていました。」

(卵を手に取り)
「品川ってすごいわ。
 今日だけで三つめよ!?
 つくづく運がいい!
 それでは
 四の五の言わずに見てみましょう」

(舞台中央でしゃがむ井上)
「コンコン、コーンコン。
 おねがいしまーす」


(井上、舞台からはける)



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小芝居の夜がどういうのだったか_d0151007_21275076.jpg

作品「赤ずきんと健康」上映



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(井上、舞台にもどる)
(卵を舞台中央のスピーカーの上に置く)

(ナレーターとして)

「OLはやはり名作に感動していました」

(舞台中央に椅子を出して、足を組んですわる)
(遠くを見つめながら)

「やはり名作だった。
 涙が出たわ。
 10年ぶりの涙。」

「思えばこの10年はすばらしかったわ」
「春が来て
 夏が来て
 秋が来て
 そして冬が来る。
 それを10回もくりかえした。
 あのまま
 南の島に住み続けていたら
 こんなすばらしい思い、できなかったでしょう。
 富と名声なんてなくっても
 世界はこんなにすばらしい・・・。」

(組んでいた足をもどして)
「決めた。
 私、婚約を解消します。」
(左手に手をやり)
「指輪も、お返しします」
(指輪を差し出す仕草)

「あの子のことは気がかりだけど、
 母である前に、
 女です」

(顔をそむけて)
「ひきとめたって無駄よ。
 無駄だってば。」

(急に顔を上げ)
「え?」

(卵を指さし)
「この名作を・・・?
 くれるの・・・?
 わたしに?
 ほんとに?」

(再び足を組んで)
「じゃあ話は別よ。
 しましょうよ婚約。
 いくらでもしましょう。」

(卵を指差し)
「そしてこの名作を見ましょう!
 いますぐ見ましょう!
 わたし我慢できない」

(卵を手に取り床にしゃがむ)
「コンコン、コーンコン。
 おねがいしまーす」


(井上、舞台からはける)



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小芝居の夜がどういうのだったか_d0151007_21281646.jpg

作品「TOP RUNNER」上映




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(井上、舞台にもどる)
(卵を舞台向かって左側のスピーカーの上に置く)

「一日に品川で四つも名作を見つけてしまった。
 品川ってすごいわ」

(卵に気付いた風)
「おや?
 あんなところに5つめの名作が。
 どうしても、手に入れたい。」

(卵までの道のりを目で追って)
「でも、
 ごうごうと燃え盛る火の輪が
 ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・・
 ・・・25?
 これをひとつひとつ飛び越えろって言うの?」

「この火の輪をくぐれば、
 あの名作を見ることができる。
 しょうがない、
 くぎりましょう」

(火の輪を一つ一つくぐって進む風)
「ひとつ、
 ふたつ、
 みっ、つ・・・
 よっ・・・つ
 熱い・・・!」

「いつつ、
 むっつ・・・」

(くぐり終えた風)
(今まで来た道のりに向き直り)
「ちゃんと数えてみたら六つしかなかった」

(卵を手に取り、舞台中央へ)
(卵をかざし)


「この中にはどんな名作が入っているのかしら」




おわり



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


というわけでした。
平日の雨の木曜日なのに来てくれた方々、
どうもありがとうございました。
演技にハマる「ガラスの仮面」のマヤに少しだけ共感しました。
見えない崖が見えるようだった。



またやりますー
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by PeNeRoPe963_frien | 2009-05-18 21:26 | Comments(0)